2005.05.04
平成17年度 入学式 PTA会長 祝辞
日時:2005.04.08
新一年生の皆さん、伝統ある石川県立金沢泉丘高校への入学、おめでとうございます。PTA会長として、また、かって、この学校で学んだ先輩として、心を込めて歓迎致します。皆さんは、大きな期待を抱いて、校門をくぐられたことでしょう。その期待は、ひと様々でしょうが、充実した高校生活を送っていけるよう、PTAとして、出来るかぎりのことを支援し、見守っていきたいと考えています。
保護者の皆様、本日は、誠におめでとうございます。
皆様は、子供たちの、この晴れやかな舞台をうれしく思い、また、大人への成長を予感させるお子様を頼もしく思っていることでしょう。心よりお祝いを申し上げます。
さて、新入生の皆さん。
今日、皆さんが、校門をくぐる時に眼にした桜は、これまでに観た事もない程、鮮やかに映ったことだと思います。私も三十八年前、同じように桜を観ました。そして、毎日、友人と運動場の桜の下で弁当を広げ、これから始まる新しい高校生活、将来の夢や希望について話したものでした。その情景は、色褪せることなく、今も、鮮やかに脳裏に焼きついています。
皆さんは、どんな夢を持っているでしょうか。その夢の実現の、大切な第一歩としての高校生活が、これから始まろうとしています。当校には、それに応えることが出来る環境が、全て、揃っています。しかし、それを活かせるかどうかは、皆さん自身に掛かっています。夢をかなえることが出来るかは、皆さん次第なのです。
これからの高校生活をどのようなものにしていくか考える時、三つのことを忘れないで欲しい。まず、「心身一如」と言う、当校の校訓です。その意味は、「心と身は一つもの。どちらか一方が欠けて、他の一方だけが存在すると言うことはない」と言うことです。成績が良くない時に、運動部や文化部などの部活動をやっても面白くない。成績が上がれば、思いっきり部活動に打ち込める。「よく遊び、よく学べ」と言うことです。その校訓を刻んだ石碑は、校門を入り、右手へ少し行ったところに置かれています。
二つ目は、泉丘高校の生徒としての誇りと自覚です。当校は、旧制一中創立以来、百十一年を迎えました。卒業生は三万人を超え、石川県内はもとより、全国、世界中、政治、経済、学問、医療、あらゆる分野で各界のリーダーとして活躍しておられます。皆さんは、常に、県内トップ高校の生徒として、また、伝統を引き継ぐ後輩として、社会から、先輩から、注目されています。「流石に、いずみの生徒!」と言われるように、責任ある行動を心掛けて欲しい。
そして、三つ目は、将来を見つめる幅広い視野を、今のうちから、しっかりと養って貰いたいと言うことです。二年生になる時、文系・理系の進路決定をしますが、大概、迷ってしまい、どの教科の点数が良いかだけで決めてしまう。その際、日頃より、社会のこと、世界のことに、広く関心をもって観ていれば、自分がやりたいこと、出来ること、やるべきことが、自然と見えてくるはずです。大学受験で、将来の選択が決まってしまうことを考えるなら、早い時期から、視野を広げておくことは重要なことです。
最後に、高校生活は、たった三年間ですが、皆さんが、親の庇護から離れ、自立していく為に大変、貴重な時期です。PTAは、そんな皆さんを、学校の先生方と共に惜しみなく、支えていきたいと思っています。
本日は、誠に、おめでとうございました。
平成十七年四月八日
石川県立金沢泉丘高等学校PTA会長 別川 稔