2013.04.08
平成25年度 入学式 冨木隆夫 PTA会長 祝辞
日時:2013.04.08
例年以上に厳しい冷え込みが続いた今年の冬、だからこそ心から待ち遠しい春がやってきました。
桜と共に急に私たちの周りの景色が明るくなってきた様に感じます。
本日この佳き日に入学式を迎えられた新入生の皆さん、誠におめでとうございます。
そしてご子様の入学への想いを支えてこられた保護者の皆様方にも心からお祝い申し上げます。
私もかつてこの日を嬉しく迎えた保護者のひとりとしてご同慶の至りです。
さて、皆さんがこれから迎える高校生活を一言でいえば通過点です。
いきなり過激な物言いで申し訳ありません。
実際、生徒や保護者、教職員の方々の中でも本音では大学に行くためのステップと考えている方も多いと思います。
ただ、私の言う通過点とは違った意味で使っているつもりです。
人は生まれてから死ぬまで常にその時その時が通過点になります。
輪廻転生を信じるならばこの一生すら一時の通過点かもしれません。
この金沢泉丘高校は県内隋一の教育環境を持つ素晴らしい高校です。
その分、与えられた環境に浸って身を任せていると、何時の間にか時は流れていきます。
今こそ、この3年間で何を得ていくのか自らが決める時です。
この期間に何を掴み、自分はどこへ進んでいくのかを。
人として生を受けた以上、私たちは生きて行かねばなりません。
そしてその為には働いていかねばなりません。
所属する社会が高度であればあるほど、人々の役割が分化されています。
この社会での役割を負っていくためには、身に付けるものも増えてきています。
人とのコミュニケーションを図る語学や価値観の共有を得る社会や芸術、そして物事の探求を求める数学や理科などは学校で学べることです。
また授業だけでなく部活などの先生や生徒同士の交流も重要な学習です。
ただ、生きていくために必要なことを学ぶという意味では、全てを網羅している訳ではありません。
そういう意味で学校が目的になってはいけないということです。
一生という長いスパンで考え、社会という広い視野で物事を見て下さい。皆さんの社会参加はもう始まっています。
本日、高校生活のスタートラインにつく皆さんに少しでも参考になればと願いを込めて、お祝いの言葉とさせて頂きます。
本日は誠におめでとうございます
平成25年4月8日
石川県立金沢泉丘高校
PTA会長 冨木隆夫