Kanazawa Izumigaoka High School PTA 石川県立金沢泉丘高等学校
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活動報告 141/394
2016.03.07 卒業式 〜祝辞 PTA宇都宮会長〜 日時:2016.03.03 場所:啓泉講堂
祝辞

ひとつ寒さを越えるごとに春の色が濃さを増し、桜の芽吹きが待ち遠しい季節となりました。今日ここに卒業される皆さん、卒業おめでとうございます。そして、これまで暖かく見守り導いていただきました教職員の皆様には深く感謝申し上げるとともに、保護者の皆様にあらためてお慶び申し上げます。PTAを代表して一言ご挨拶申し上げます。
 卒業とはゴールではなく、新たな出発の始まりです。今日この卒業式を、色々な思いで迎えられているかと思いますが、努力したことは必ず自分の力となっています。必ず自身の成長にも繋がっています。これからも自分を信じて新たな目標に向かって頑張ってください。まずは皆さんにそれぞれの桜が咲くことを祈念いたします。
金沢はこの一年、新幹線開業により賑わいを増し、交流人口は大幅に増えました。交流拠点都市としての地位を確立し、グローバル化しつつあります。そうした中、卒業生の皆さんは、これから様々な場で、様々な分野で、あらたな目標に向けて、進んで行かれる事と思いますが、是非この泉丘で過ごした、三年間を大切な思い出として心に刻んでおいてください。
「ふるさとは遠きにありて思ふもの」これは金沢三文豪のひとり、室生犀星の有名な詩です。文壇で地位を築いた犀星ですが、複雑な生い立ち故、金沢への苦しく悲しい望郷の念を表しています。
 人それぞれ故郷に対する受け止め方は違いますが、身近にあって当たり前となると、かえってその良さが見えにくくなります。遠く離れたり、他を知ることにより、良さや有り難さが見えてくるものです。故郷とはそういうものではないかと思います。
 金沢という街、泉丘高校で学んだ事、同じ学び舎で仲間達と過ごした日々、いずれもがかけがえのない財産であり、心の故郷となります。離れてあらためてその良さを再認識する事もあるかと思います。これからの人生、決して楽しいことばかりではなく、辛く苦しいこともあるかもしれません。そうしたとき、心の故郷に思いを馳せ、振り返ることも大切です。良い思い出ばかりでなく、苦い思い出もあったかもしれませんが、そこから学ぶことも、奮い立たされることも、癒されることもあります。
 皆さんの未来は、これから無限に広がる可能性があります。イギリスの作家ジェームズ・アレンの言葉に「あなたの能力の限界は、あなたの思考が設けた境界線であり、あなたが自ら築いた壁である」とあります。同じようなことを作家マーフィーは「あなたの運命を決めるのは、あなたの心に張られた帆であって、風ではありません」と言います。作家城山三郎は「背伸びして視野を広げているうち、背が伸びてしまうこともある。それが人生の面白さである」と言っています。
 こころの持ち方ひとつで、これからの人生は変わってきます。気持ちを強く持ち、前向きに目線を上げて、それぞれの夢や目標に向かって羽ばたいて行けば、必ずや道は拓けると信じて頑張ってください。そして時に振り返ると、先生方や友達ご家族の皆さんは、暖かく見守ってくださっていると思います。
 これからの、皆さんの益々の活躍を祈念し、門出に際しての祝辞に代えさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。

平成二八年三月三日        
石川県立金沢泉丘高校    

PTA会長  宇都宮元樹  






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