第７５回卒業証書授与式 - 活動報告

活動報告 ◀ 16/408 ▶

2023.03.04 第７５回卒業証書授与式日時：令和5年3月2日（木）場所：金沢泉丘高校　啓泉講堂

第71回　卒業証書授与式が3月2日に厳粛に行われました。
PTA林会長が卒業生394名に祝辞を述べられました。以下全文です。

祝　辞

昨年カタールで開催されたサッカーワールドカップ。
サッカー日本代表の選手たちは私たちに新時代の姿を目に焼き付けてくれました。彼らは四年間かけて積み上げてきたものをしっかりと出し切ることで、格上の強豪ドイツ、スペインに勝利しました。自分を信じ、立ち向かう姿は長く続くコロナ禍で暗く沈んだ日本国民に大きな勇気と希望を与えてくれたように感じました。
また対照的に、ロシア軍の侵攻から一年が過ぎた現在においてもウクライナにはまだ平和と安定が訪れていません。一日も早く平和な世界が戻ることを祈っております。

さて、卒業生の皆さん、本日はご卒業おめでとうございます。皆さんもこの三年間は不自由なことが多く、答えの無い中での高校生活を送られたことと思います。そのような中でも自分を信じ、互いの個性を認め合い、今日まで出来る限りの努力と挑戦を積み重ねてきたことに心より敬意を表します。
また、惜しみなく愛情を注ぎ、見守ってこられたご両親、そしてご家族の皆さま、本日ここに晴れやかにお子様のご卒業の日を迎えられましたことを心よりお祝いを申し上げます。合わせまして、日頃より本校のＰＴＡ活動に対しご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
そして、このようなコロナ禍において、常に生徒と向き合い、ご指導、ご尽力を賜りました中村校長先生をはじめとする教職員の皆さまに心より感謝を申し上げます。とくに高校生活において重要な修学旅行や創立記念祭では開催の判断が難しい状況下においても、何とかして実現させてあげたいという先生方の強い想いとその努力にはたいへん感銘を受けました。

おかげさまで、私たちＰＴＡ役員も『パパママレストラン』を三年ぶりに開催することができました。衛生環境を改善するために、これまでの手づくりカレーライスを業者持ち込みのハヤシライスに変え、伝統の『一泉ちくわ』の作り方を前任者から伝授していただき販売することができました。生徒の皆さんと一緒に創立記念祭を盛り上げることができたこと、また同じ時間を共有できたことは楽しい思い出となっております。

このような境遇を経験した卒業生の皆さんにひとつだけお伝えしたい言葉があります。
「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、最も変化に適応したものである。」この言葉はイギリスの自然科学者ダーウィンが唱えた進化論を表した言葉です。皆さんはコロナパンデミックを経験して「変わらないために変わる」ということを学びました。

これから進む新しいステージにおいても様々な困難や答えの無い出来事に遭遇することがきっとあると思います。卒業生の皆さんには、この泉丘高校で学んだこと、経験したことに自信を持ち、仲間と共に高校生活をやり切ったことを誇りとして、今後の人生において力強くご活躍されますよう期待しております。

最後になりましたが、日頃から後輩生徒のために、惜しみないご支援を続けていただいております一泉同窓会の皆さまに深く感謝を申し上げましてＰＴＡを代表しての祝辞とさせていただきます。

令和五年三月二日
石川県立金沢泉丘高等学校
ＰＴＡ会長　林　哲也