Kanazawa Izumigaoka High School PTA 石川県立金沢泉丘高等学校
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活動報告 384/394
2002.06.19 第2回高P連金沢地区母親・生活指導合同委員会 日時:10:00〜12:00 場所:泉丘高校
「食養」について、福井県から、講師「大東あい」先生におこしいただき、講演と、引き続き希望者に、マクロビオティックスの理論にのっとったつくられた玄米・麦入りご飯のお弁当を食べながら会食しました。
「受験に受かるための食事」等、実践の中からでてくる、智恵の詰まったお話に、出席者の皆さんは興味が尽きなかったようです。


愛ちゃんの[食育]のお話し

1. あいちゃんのこと
 書道の先生をしていたあいちゃんは、重症のアトピー性皮膚炎で、お医者様からも見放されてしまったご主人の体質を改善するため、筆を包丁に持ち替えて、食の研究を始めた方です。
 ご主人はその甲斐あってアトピーを克服されましたが、食の重要さに気付けば気付くほど、「今のままではとんでもないことになる」という思いがあいちゃんの中に強くなり、食事の重要さを多くの人たちに知ってもらうための活動を本格的に始められました。

2. 戦後の日本人の食生活について
 戦前、ほとんどの日本人は、「ごはん、みそ汁、季節の漬物、梅干」を朝食として食べていました。ところが敗戦を境に、日本人の食生活はガラリと替わってしまったのです。このことに戦勝国・アメリカが深く関与していたことは、皆様もご存じのとおりです。
 アメリカは、日本がアメリカの脅威の対象とならないように、日本人の体を作る源である日本の伝統食を崩壊させようとしたのです。日本人は、アメリカが秘密裏に進めた作戦に気付かないまま、いとも簡単にアメリカが勧める食事を受け入れました。特に学校給食でパンや脱脂粉乳に慣らされた子どもたちは、コーラやハンバーガーやフライドポテトを食べることでアメリカ文化に浸ったような錯覚にとらわれるようになりました。
 そうしている間に、日本人の食卓からごはんや梅干、みそ汁が消えていき、米の消費量は今では戦前の2分の1にまで落ち込んでいます。これほどの勢いで自らの伝統食を手放した民族は、ほかにはありません。

3. 食材選びは5:2:1で
 あいちゃんいわく、「人は20本の穀物を食べる奥歯と、8本の野菜を食べる前歯と、4本の動物を食べる犬歯を持っているので、食材を選ぶときには、この割合を崩してはいけない」ということです。日本人のおならは、本来の穀物菜食をしていれば決して臭いものではありません。臭いおならが出る人は、動物性たんぱく質の取り過ぎですから、摂取を半分にして、穀類と季節の野菜をもっと食べるようにしましょう。
 何も難しい話ではありません。あいちゃんは「季節の野菜と海藻が入ったみそ汁、手作りの梅干、ぬか漬け、そしてごはんが、病気知らずの体を作る」と言っておられるのです。
このように、伝統的な日本の食事が、発酵食品や植物性たんぱく質の宝庫であることを、もう一度認識していただきたいと思います。

4. 一物全体
 一物全体というのは、「大地と自然のエネルギーを丸ごといただく」ということです。お米は精米機の機能アップとともにどんどん白くなってきましたが、「米に健康の康」を書いて「糠(ぬか)」という字になっていることからもわかるように、白米と米糠を一緒に食べて、初めて健康になるのです。糠に野菜を漬け込むぬか漬けは、正に先人のすばらしい知恵だと言えるでしょう。
 また、大根や人参の皮に酸化物質を消去する成分が含まれていることは、金大医学部代替医療学部補完学科の大久保教授によって実証されています。大根、人参、ごぼうなどの根菜類は、なるべく皮をむかないで食べるようにしましょう。

5. 今すぐ純正調味料に切り替えよう
 純正調味料とは、古式製法で作られた塩、しょうゆ、味噌のことです。日本では国の意向により、電気分解して機械的に作られた旧専売公社の化学精製塩しか販売されていませんでしたが、これは血管を硬くして弾力をなくしてしまうため、多くの生活習慣病を作りました。塩分には血液を作り、血圧を調整するという大切な役割があります。自然の塩さえ使っていれば、塩分は怖くないので、今すぐ化学精製塩を止めて、純正の塩に替えましょう。
 味噌には大腸の発酵を促す効果があるほか、カルシウムも豊富に含んでいます。本物の味噌やしょうゆは、良質な大豆と塩を使って1〜3年寝かせて大切に作っているので、確かにお値段は高いかもしれません。しかし、洋服を1枚買ったと思えば安いものです。ぜひ本物の調味料を使ってみてください。

6. お手軽料理では、お手軽な子どもしか育たない
 正に表題のとおりです。電子レンジは確かに便利なものですが、「チン」して作るお手軽料理を食べさせていては、お手軽な心と体の子どもしかできません。食事を食べるときには、手を合わせて感謝を表し、姿勢を正して、箸を正しく持つ。これらのことはごく当たり前のことですが、今はそれすらできない子どもたちが激増しています。こうしたことを後世に残す財産として考えて、ぜひ子どもたちに良き習慣を残していきたいものです。

7. お役立ち情報いろいろ
☆ 「噛む」ということ
柔らかい物ばかり食べていると、口からアゴ、アゴから脳への刺激が減って、前頭葉の血液の流れが低下します。また、噛むことで、唾液から非常に殺菌効果の高い唾液が分泌されて、自然治癒力と免疫力が高まります。病気知らずに過ごすためには、まずよく噛むことから始めましょう。

☆ 「ニキビ」について
アゴにできるニキビは、魚の食べ過ぎ。大根、みかん、青梅の梅肉エキスが有効。
鼻周辺は、卵、いくらの食べ過ぎ。梅肉エキスが良い。
目周辺は、肉や牛乳の取り過ぎ。ジャガイモ、白い野菜、きのこ、生野菜がお勧め。
おでこは砂糖、果物、スナック菓子、ファーストフード、清涼飲料水の取り過ぎ。止めれば、1週間で効果が出ます。梅干、出し昆布をおやつにする。

☆ 「食べ過ぎと睡眠時間」
食べれば食べるほど内蔵は疲れて、睡眠時間は増えます。少食にするだけで、睡眠時間は減り、気持ち良く朝を迎えることができるはず。

☆ 「夜食」の話
受験に失敗したくないなら、梅干入り塩おむすび、番茶、出し昆布を!
受験に失敗したいなら、ラーメン、ハンバーガー、ドーナツ、ケーキ、清涼飲料水を!
お菓子やインスタントラーメンには、多くのアミノ酸・グルタミン酸ナトリウム等の化学調味料が使われていますが、これらは血液を溶かし、思考能力を下げます。

 このように、お話は多岐にわたり、それでいて内容も充実していたため、アッという間の3時間でした。特に「今、私たちが子どもたちに伝えなければ、日本の食文化は完全に失われてしまう。我々は、それを伝える最後の世代である」というあいちゃんのお言葉には、多くの方々が大きくうなずいておられました。本当にそのとおりだと思います。
 最後に、結婚以来20年間、パンを欠かせたことがなかった我が家の朝食が、20日の朝から「ごはん、みそ汁、梅干、野菜のぬか漬け、納豆」に変わったことを付記させていただきます。



 






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