2018.07.15
平成30年度 北陸信越地区高等学校PTA連合会研究大会A
日時:平成30年7月13日・14日
場所:新潟県民会館
「育てよう未来を生き抜く力」〜君たちがつくる希望の明日を〜をメインテーマにした分科会では当校は第1分科会と第2分科会、第4分科会に参加しました。
第1分科会のテーマは、「高校教育とPTA」
以下の5校の発表がありました。
長野県中野西高校、新潟県白根高校、富山高岡商業高校、福井県敦賀気比高校、石川県輪島高校
中でも、中野西高校の発表が印象的でした。
同校の校歌の題名にもなっているのですが「若きイヌワシ達の成長を見守るPTA活動」と題し活動報告をされました。
COL(クリーンオリエンテーリング)といい、全校生徒が4,5人のグループに分かれ市内各地の名所や旧跡に設けられたチェックポイントでのクイズを解き町の歴史を学ぶのですが、同時にゴミ拾いを行いクイズの正解数と拾ったゴミの重量とで優勝を争うといった活動を開校以来継続しているとのことでした。
その他、ホタル川の清掃や植樹活動等が評価されてユネスコスクールに認定されたそうです。
PTAでは、上記COLや植樹活動のサポートを行い、今後はユネスコスクールの教育活動にも支援予定とのことでした。
第2分科会、テーマは「進路指導とPTA」
以下の5校の発表がありました。
新潟県立高志中等教育学校、長野県野沢南高校、富山県立上市高校、石川県立七尾高校、福井県立高志高校
進路指導について取組事例の紹介がありましたが、保護者対象の講演会の開催、PTA主催の大学見学旅行保護者同士の意見交換会の開催、保護者と生徒との意見交換会、教員と保護者との意見交換会などの取組が紹介されました。
印象に残ったのは、保護者と生徒との意見交換会という取組でした。親子ではない生徒と保護者が意見交換をするという取組で、親子では話せない本音の部分を保護者が聞けるというメリットがあるようです。受験生にとって、親から言われるとプレッシャーになる言葉や態度など、親として耳の痛い部分を聞かされるということもあり、そこが一番の成果という報告内容が印象的でした。
第4分科会のテーマは「家庭教育とPTA」
以下の5校の発表がありました。
富山県富山高校、新潟県海洋高校、長野県松本県ヶ丘高校、福井県金津高校、石川県鶴来高校。
中でも富山高校PTAのスマホに対する3年間の取り組みが参考になりましたのでこの部分を報告します。
平成27年度、情報通信機器アンケート〜富山高校生のスマホ事情〜
平成28年度、統一HR「SNSルール作り」〜子どもたちの取り組みを生かす〜
平成29年度、保護者としてどう関わるか〜自主自律を目指す〜
スマホの利用時間、コンテンツ、スマホのメリット、SNSで困っている事や心配に思っている事等々問題点は沢山あります。
「イレブン・セブン運動」夜11時から翌朝7時までスマホ等を使用しない事を家庭や学校で話し合い実行する運動を展開する等精力的な活動を行っているそうです。
3年間の活動の現時点でのまとめとして、三点の指摘がありました。
1、子どもたちは問題意識を持っている。きちんと自己管理ができるように導いてやる、
2、家庭によってルールは異なっても良い。ルールには子どもたちを守る機能もある。
3、スマホについて気軽に話すことで子どもたちは見られている感を持ち、それが自制・自律につながる。
ルールを作る。それをどうすれば守ることが出来るかを考えさせる。
子どもの自主自律の環境作りをしていこうとする富山高校PTAの活動に感銘を受けました。
分科会の模様