2019.07.07
北信越地区高P連研究大会 長野大会 その3
日時:2019年7月4日(木)〜5日(金)
場所:ホクト文化ホール、
第1分科会 高校教育とPTA
1.福井県立大野高等学校
親子相互の関係を見つめ直し、成長を目指す取り組み
全校生徒426人の自然環境に恵まれた学校。部活動にも力を入れ、過去にいくつもの部が北信越、全国大会に進出。
「親と子のフリートーク」という活動を平成16年より実施。子どもとの会話が少なく、親子で考えにずれがあるなどの意見から始めた事業.。グループごとに自由討論し、意見をまとめて発表という親と子の体験の共有により相互理解を深めていくことができる。親の切なる気持ちを知ることができよかったなど生徒を含む参加者の満足度は98%という大変有意義な活動である。
2.石川県立宝達高等学校
宝達高校PTA活動の取り組み
町で唯一の高校。町主催の「宝達山クリーン登山」に毎年生徒が参加しておりPTAは豚汁作りなどで協力している。
またPTA主催で企業の社長やスポーツ選手などを招き地域の人も聴講できる講演会を開いている。
在学中3年間で必ず1年間は役員または地区委員を務めることにより不平等感がなく、保護者も一緒に楽しめるPTA活動を目指す。
同時に近年の先生方の働き方改革同様PTA活動も作業の削減や懇親会の回数を減らすなど負担のないPTA活動の在り方を模索中である。
3.富山県立小矢部園芸高等学校
農業を絆にした学校行事と連携するPTA活動
農業教育を専門とする定時制高校で幅広い年齢層が学んでいる。生徒数59名という小規模校ならではの家庭的な雰囲気のなか、PTAでは農業を軸としたバザーや生徒の作った生産物の購入、生徒向けの講座への参加協力など精力的に活動している。
生徒と保護者が語り合うワークショップを通じて相互の理解を深めPTA活動の活性化を図ろうとしている。
生徒の課題発表会や意見発表会の審査にも役員が加わるなどの協力もしている。
4.新潟県立新潟東高等学校
関わるPTA活動を目指して!
生徒との花壇作り、教職員と共に登校時のあいさつなどPTAの日常的な関わりが多い。
今年度から始まった「総合的な探求の時間」においてはNPO法人への委託料をPTAから支出するなど、地域を知る研究をしている生徒の学習活動も支援している。
更にいじめ、自殺問題においても先生とPTAが共に学ぶ機会をもうけ、学校との連携をはかり家庭ではどうあるべきか考える取り組みをしている。方法は今後の課題。
5・長野県梓川高等学校
中山間地域の教育とPTA『関わる方々の意見を大切に』
普通科の学校で2年次より教養、福祉コミュニケーション、情報ビジネスの3コースから選択する。
生徒会からの発案による「KAWAトーク」と呼ばれる先生、生徒、保護者、地域住民と語る会をPTAとしても支えている。
高校になると保護者が子供の活動に参加することが減るが文化祭のバザー、強歩大会での豚汁作り、校内の樹木剪定や、内外の清掃などを通してできるだけ関わることを目指し成果を上げている。
一方では地区懇談会の出席が少ないことが課題。
〈感想〉
各校とも学校の規模、特性、地域性を生かし、工夫を凝らした活動をしていているのが印象的でした。生徒数が多く比較的広範囲から生徒が集まる本校においては同じような活動はできないかもしれませんが本校の特性に合った活動や支援の仕方を考える良い機会となりました。