北信越地区高Ｐ連研究大会長野大会その2 - 活動報告

活動報告 ◀ 67/408 ▶

2019.07.06 北信越地区高Ｐ連研究大会長野大会その2 日時：2019年7月4日(木)～5日(金) 場所：ホクト文化ホール、メルパルク長野

第4分科会「家庭教育とＰＴＡ」に参加

1、新潟県立新発田農業高等学校
～生徒・保護者・学校三位一体の家庭教育～
ＰＴＡの特徴は、各家庭在学3年間のうち1年間を必ずＰＴＡ委員会に属すること。
ＰＴＡ活動として、進路講演会、校外進路研修会を企画し、生徒・保護者どちらも参加対象となっている。
稲穂祭での総勢80名の保護者による焼きそば800食、豚汁500食の販売数には驚かされた（食券販売から引き換えまで、わずか3時間半）。
また、学校・生徒・保護者、三者による意見交換会もあり、要望から企画を実現したこともある。
これらの活動が認められ、平成28年に優良ＰＴＡとして文部科学省大臣表彰を受賞している。
ＰＴＡと生徒の距離が、とても近い印象を受けた。

2、長野県赤穂高等学校
～ＰＴＡ活動によって育つ生徒～
創立100周年以上経ち、生徒の8割が部活に参加し、学校は全体的に活気があるが、生徒数は減少傾向にある。
ＰＴＡ活動の特徴として、教諭、ＰＴＡ、生徒の希望者約50人による陶芸教室の実施。
鈴蘭祭で、陶芸作品展示、ＰＴＡ有志による合唱コンクール参加。
鈴蘭祭の前、約140人の保護者と生徒、教諭も参加して敷地内の整備を行う。
同市内にある駒ヶ根工業高校ＰＴＡ役員とスポーツ交換会を通し情報交換を行う。
学校行事強歩大会（男子40.6女子29.5km）のトン汁サービスと交通指導に加え、駅伝方式で参加する。
「どうせするなら自分も楽しもう」と親自ら保護者同士のつながりを作り、行事に一緒に参加して、親以外の大人とふれあう機会を作っていてた。

3、福井県立武生工業高校
～食事に関するアンケートをとおして～
創立60周年、一学年130名の約8割が地元に就職する。
ＰＴＡ活動の特徴としては、20年以上続いている「たくみそば」。そばを打ち、生徒、地域にふるまっている。
家庭における食の現状を知るために、食に関するアンケートを行った。
・朝食を食べる？必ず食べる74%
・朝食は誰と食べる？一人で53% 家族そろって16%
・夕食は誰と食べる？家族そろって54% 一人で17%
・食事中の携帯使用は？ 40%
・午前中体調が悪い時がある？ 74%
・食欲がない時がある？ 63%
・体のだるい時がある？ 87%
・イライラする時がある？ 60%
・やる気が起きない時がある？ 80%
興味深い内容で、家庭教育を考えるきっかけになると思う。

4、石川県立松任高等学校
ＰＴＡの特徴として、副会長が各学年10名いる。
活動として、年一回生徒会と意見交換会を行なっている。生徒も活発に発言出来ており、ＰＴＡも直接意見を聞ける良い機会なので、年二回にしたいと考えている。
また、学校の眼科検診、歯科検診において、専門医の受診が必要な生徒の受診率が低い事が課題だったので、ポスターやチラシを作成し、入学式や保護者懇談会などの機会に呼びかけやチラシ配布を行い、受診率アップに貢献している。
ＰＴＡが面接官役になり、就職模擬面接を行っている。

5、富山県立新川みどり野高等学校
～これからの社会を生きる生徒にどのやうな力を身につけさせたいか～
学校は定時制単位制高校。
生徒は、（小中学校時）不登校経験者50%、特別支援20%
ＰＴＡ活動は、新川キャンパスフェスティバル屋台村にて、生徒と協力して一緒に販売を行う。
生徒の現状は、基礎学力未定着、コミュニケーション能力不足、生活体験社会体験が少ないことが課題。
そのため、一人一人に応じたきめ細かな対応がなされていることに感心して話を聞かせてもらった。生徒の長所と課題を把握し、時にはカウンセラーの助言をもらいながら、生徒・教諭・保護者が連携し、課題克服のために取り組んでいた。その一つに、スコラ手帳を使い、一週間ごとに生徒の出来たことにポイントをつけ、担任のコメント、保護者のコメント、出来た事出来なかった事のふり返りを繰り返すというものがあった。大なり小なり、皆、生活の中でこの繰り返しをしながら成長していると思うので、再認識できて良かった。