Kanazawa Izumigaoka High School PTA 石川県立金沢泉丘高等学校
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イベント記事 1015/1133
入学式 日時:13:00 場所:啓泉講堂
投稿日 2003.04.08
■新村校長式辞■
校庭のソメイヨシノが咲き誇る中、ご来賓の皆様のご臨席を賜りますと共に、保護者の皆様にご列席いただき、平成十五年度石川県立金沢泉丘高等学校入学式を、このように盛大にここ啓泉講堂において挙行できますことは、私どもの最も喜びとするところであります。ご臨席をいただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

 ただ今、入学を許可された普通科三百二十名、理数科四十名の新入生の皆さん、皆さんは、金沢泉丘高等学校第五十八期生として、本校生徒の一員となりました。入学おめでとう。
 皆さんのこれまでの努力を讃え、晴れの入学を心から歓迎いたします。また、保護者の皆様方には、お子さまのご入学について心からお祝いを申し上げます。

 本校は、明治二十六年に創立され、 県立第一中学校、県立第一高等学校と 校名を改め、昭和二十四年から、県立金沢泉丘高等学校として、今に至り、二万五千を超える卒業生は、国の内外で有為な人材として、活躍し、この秋には創立百十年を迎える伝統ある高校であります。

 新入生の皆さんには、本校の教育について十分な理解を持ち、先輩から受け継ぐよき泉丘精神を育み発展させてほしいと思います。本校の校訓は、『心身一如』と定めています。それは、真理を求め、勉学を第一義とし、情操豊かで教養豊かな人間たれということであります。それはとりもなおさず、文武両道を追及し、心と身体のバランスの取れた成長、発達を目指すということであります。
 これからの三年間の高校生活において、教科の勉強はもとよりでありますが、運動部や文化部の部活動等に積極的に参加して健全な心と身体を培ってほしいと強く期待するものであります。

 さて、皆さんが本校における高校生活を充実したものにするために、
私が希望することを三つ述べたいと思います。
 一つは、「高い目標を掲げ、自ら進んで学ぶ」ということであります。
勉強の姿勢が受け身であっては豊かな高校生活は期待できません。何事にもチャレンジし、積極的に、学んで下さい。
 皆さんは、将来、どういう人生を生きるかを考えているでしょうか。どのような仕事を職業とし、社会に貢献するかということを、日頃から考えてほしいと思います。高校生活は自分探しの三年間ともいわれます。自己の人生をいかに生きるか、高い目標を掲げ、高い理想を求めて努力してほしいと思います。

 二つは、「自分で考える人間になる」ということであります。
 よく考える態度や習慣を身に付けて、自分で考えられる人間になってほしい。皆さんにとって必要な知識はきちんと頭に入れて、これからの必要に備えなければなりません。基本的な知識を身に付けてこそ、創造性豊かな考えが浮かんだり、正しい判断ができ、行動できる人間になれるのです。
 高校での勉強は、そういう意味では組織的、体系的に学べる最後のチャンスということです。時は待ってくれません。今を大切に頑張って下さい。

 三つ目は、「人間関係を大切にする」ということであります。
最近の若い人は、人との付き合い方が下手だといわれます。また、自己を表現する力の不足も指摘されます。皆さんは、日々の授業を通して、しっかりと議論でき、自己表現できる力を体得してほしい。また、人間関係の基本は、心と心のふれあい、信頼、思いやりの心にあります。相手の立場になって考えられる人になってほしいと思います。

 そして、高校時代を通じて、生涯大切にできる友情を育み、豊かな高校生活となるよう期待しています。
以上が、私が新入生の皆さんへ望むことの三つです。もう一度言います。
「高い目標を掲げ、自ら進んで学ぶ」、「自分で考える人間になる」
「人間関係を大切にする」の三つであります。

 さて、ご承知のとおり、昨年度からの完全学校週五日制にともない、高校生の学力の低下が問題となっておりますが、本校では、これらの懸念を真摯に受け止め、 昨年は、土曜スクール「エクステンションスクール泉丘」の開講、夏季休業中の補充・補習授業等、学習指導に学校あげて取組みました。

 皆さんの先輩達も、これらの取組みに応え、本年三月には、進路実現に大きな成果を上げてくれました。
今年度、本校は、前期・後期の二学期制を採用し、授業時数の確保等に努めるとともに、昨年に引き続き、「エクステンションスクール泉丘」を来週の土曜日から全学年対象に開講することとしています。新入生の皆さんの自主的な参加を大いに期待しているところです。
 更に、本日は、新入生の皆さんに、特別の嬉しいニュースをお知らせできることになりました。昨日、本校が県内で初めて、文部科学省より、国の「スーパーサイエンスハイスクール」の指定が決定したとの知らせが届きました。
 加えて、今週末にも県教育委員会から「いしかわスーパーハイスクール」の指定も受けることとなりました。
 これらの指定は、理数科のクラスを対象としたものでありますが、普通科の皆さんにとっても、大学との連携による高度な学問にふれる機会も多くなることにもなります。理数科、普通科を問わず、本校での学習がより充実したものになると確信いたしております。

 最後に、保護者の皆様、お子様のこれからの三年間は、まさに自立への旅であります。温かく見守ってあげて下さい。われわれ教職員も大切なお子様の教育に全力をあげて努力する決意であります。
 新入生の皆さん、「初心、忘るべからず」です。終生目標、終生初心。今日の喜びと決意をいつまでも忘れず、健康で心豊かな、そして、自立した人間を目指して、充実した高校生活を過ごすよう希望して、私の式辞と致します。

 平成十五年四月八日UUスーパーサイエンスハイスクールの指定も決まり、先生方も新入生も例年にも増して気持ちが引き締まった入学式でした。

■以下は会長の祝辞■
本日ここに難関を乗り越え、入学式を迎えた360人の新入生のみなさん、おめでとうございます。また、今日の日をともに祝うために参集された保護者の皆様に、PTAを代表して心からお喜びを申し上げます。

さて、本日の祝辞のテーマは「夢を見るチカラ」です。
人は人生において、たくさんの夢を抱きますが、心が豊かで能力が優れた人ほど、その夢は大きくなります。今日はその「大きな夢を見るチカラ」と「可能性」を秘めた皆さんに3つのエピソードを通してお話をしたいと思います。

現在、メイドインジャパン、日本製というのは、高品質であることの証です。しかし、以前は「安かろう悪かろう」という見方をされていました。戦後、小さな町工場だったソニーの営業マン達は、「輸出で外貨を稼ぎ、日本を再建したい」という夢を抱き、“メイドインジャパン”を世界に誇る高品質の証明として、世界に認めさせたのです。

また「人類を、ガンという死の恐怖から救いたい」そんな夢を抱いて、世界初の胃カメラを開発したのは、30代の青年医師と、オリンパスのエンジニアでした。

そして、ホンダのエンジニアは、「マスキー法」という厳しい排ガス規制を世界で初めてクリアした、驚異的な低公害エンジン「CVCCエンジン」を開発しました。社長の、本田宗一郎氏が「これで世界一の自動車会社になれる」と社員たちを誉めたところ、彼らは「私たちは社会のためにやっている」と反論したそうです。

日本がこれ程までに発展し、豊かになったのは、大きな夢を抱き、どこまでも挑戦し続けた人たちがいたからです。日本のために、社会のために、人類のためにと夢を見た結果です。皆さんには彼らと同じ夢を持つチカラがあるのです。

いま、社会では経済が停滞し、世界の各地で緊迫した情勢が続いています。このような時代だからこそ、夢を抱ける人材、世の中に希望を与える若者たちが必要とされています。

みなさんの先輩に、「勉強、部活、学校行事とあらゆる面において、この学校の要求するレベルは半端じゃない、だからこそ、それらに挑み、クリアした時には、自分の可能性が広がっていくのを感じることができた」と言った人がいました。

この泉丘高校は、若者を鍛え、育むのに最高の環境だと言えます。先生方は新入生のみなさんを、自ら学ぶ意欲を持った大人として迎え、ともに考え、成長していこうと考えておられます。また、先輩たちは文武両道を目指し、勉強だけではなく、スポーツや芸術においても素晴らしい実績を作ってきました。この、泉丘110年の良き伝統の中で、国際的視野を持って学び、世界に貢献しようという高い志を育んで下さい。

人生の根幹たるこれからの3年間が、豊かで、実り多いものでありますよう願いを込めて祝辞といたします。

平成15年4月8日  PTA会長 出村 明

あいにくの雨でしたが在校生がお出迎え

校長先生の式辞を聞く新入生


校長式辞

新入生代表宣誓

合唱部による校歌の紹介

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