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入学式 上田学校長 式辞
投稿日
2004.04.08
本校の校訓は「心身一如」と定めています。
入学式 式辞
校庭のソメイヨシノが咲き誇る中、多数のご来賓の皆様のご臨席を賜りますとともに、保護者の皆様にご列席いただき、平成十六年度石川県立金沢泉丘高等学校入学式を、このように盛大に、ここ啓泉講堂において挙行できますことは、私たち教職員にとりまして、大きな喜びとするところであります。
ご臨席をいただきました皆様に、厚くお礼申し上げます。
ただ今、入学を許可された 普通科三百二十名、理数科四十名 の新入生の皆さん、皆さんはこの歴史と伝統ある金沢泉丘高等学校を、自らの意志で選び、見事に合格しました。
おめでとうございます。
皆さんのこれまでの努力を讃え、晴れの入学を心から歓迎いたします。また、保護者の皆様方には、お子さまのご入学につきまして、心からお祝いを申し上げます。
本校は、明治二十六年に創立され、県立第一中学校、県立第一高等学校と校名を改め、昭和二十四年から、県立金沢泉丘高等学校として、昨年創立百十周年を迎えるに至り、三万一千名を超える卒業生は、国の内外で有為な人材として活躍されております。
新入生の皆さんには、本校の教育について十分な理解をもち、本校の素晴らしい精神を先輩から受け継ぎ育んで、発展させてほしいと思います。
それは、「真理を求め、勉学を第一義とし、情操豊かで教養豊かな人間たれ」ということであります。それはとりもなおさず、文武両道を追求し、心と身体のバランスのとれた成長、発達を目指すということになります。
これからの三年間の高校生活において、教科の勉強はもとより、運動部や文化部の部活動等に積極的に参加して、健全な心と身体を培ってほしいと強く期待をしております。
さて、皆さんの本校における高校生活を充実したものにするために、私が希望することを二つ述べたいと思います。
先ず第一に、「正しい眼をもつ」ということ。
現在さまざまな形で教育改革が推し進められていますが、その目指すところは「豊かな心をもって生きる力」の育成です。二十一世紀に入って既に四年目を迎えていますが、多様化した価値観の中で、何が真実かが見えにくくなっています。
マルチメディア時代の今日、溢れんばかりの情報が、私たちの生活の、ありとあらゆる場面で、私たちを誘惑してきます。
その誘惑に負けず、正しい選択をするためには、正しい眼をもつことが必要不可欠です。
それでは、正しい眼をもつにはどうすればよいのでしょうか。
私は、皆さんが、高校生として授業や部活動も含めたすべてのことに、主体的、積極的
に挑戦し、自分を磨くことだと思います。
好きなことは自然に身についてくれますが、嫌いだからといって眼を背け、自分を枠にはめ込んでしまうと、正しい眼をもつことなど到底できないと思います。
もう一つは、「豊かな人間関係を築く」ことです。
よく言われる不登校やいじめ、規範意識の欠如など、学校を取り巻くこれらの問題は、人間関係の未熟さが原因となっているように思います。また、自己を表現する力の不足も指摘されます。
皆さんは、これからの本校での生活の中で、自分を大事にすることはもちろん、お互いの人格を十分尊重し、しっかりと議論ができ、自己表現できる力を体得するとともに、他人を思いやり、他人と協力して生きる心、困難にたえる気概を育んでいってほしいと思います。
そして、高校時代を通じて、生涯大切にできる友情を育み、豊かな高校生活を送ってくださることを期待しています。
最後に、保護者の皆様、お子さまのこれからの三年間は、まさに自立への旅であり、温かく見守ってあげていただきたいと思います。われわれ教職員も、大切なお子さまの教育に、全校一丸となって努力邁進する決意であります。
新入生の皆さん、「初心、忘るべからず」です。終生目標、終生初心。今日の喜びと決意をいつまでも忘れず、健康で心豊かな、そして自立した人間を目指して、充実した高校生活を過ごすよう希望して、式辞といたします。
平成十六年四月八日
石川県立金沢泉丘高等学校長 上田 政憲
上田学校長式辞
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