Kanazawa Izumigaoka High School PTA 石川県立金沢泉丘高等学校
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イベント記事 777/1133
平成17年度入学式 日時:午後1時 場所:啓泉講堂
投稿日 2005.04.08
1)開式の辞
2)国歌斉唱
3)入学許可
4)学校長式辞
5)祝辞 PTA会長 
6)宣誓 新入生代表
7)校歌・記念歌紹介
8)閉式の辞
9)学年主任・ホーム担任の紹介・学年主任挨拶


■上田学校長式辞■
       
 春の暖かい陽ざしに恵まれ、つい先日まで固く閉ざしていた校庭の桜も、一気に開花し始めています。
 本日、多数のご来賓の皆様のご臨席を賜りますとともに、保護者の皆様にご列席いただき、平成十七年度石川県立金沢泉丘高等学校入学式を、ここ啓泉講堂においてこのように盛大に挙行できますことは、私たち教職員にとりまして、大きな喜びとするところであります。
 ご臨席をいただきました皆様に厚くお礼申し上げます。
 ただ今、入学を許可された普通科三百二十名、理数科四十名の新入生の皆さん、皆さんは県下で最も古い歴史と輝かしい伝統をもつ、この金沢泉丘高等学校を、自らの意志で選び、見事に合格しました。おめでとうございます。
 皆さんのこれまでの努力を讃え、晴れの入学を心から歓迎いたします。また、保護者の皆様方には、お子さまのご入学につきまして、心からお祝いを申し上げます。

 本校は、明治二十六年に創立され、県立第一中学校、県立第一高等学校と校名を改め、昭和二十四年から、県立金沢泉丘高等学校として、先輩たちの不断の努力によって、現在の本校が築かれてきました。一昨年の秋には創立百十周年を経て、三万名を優に超える卒業生は、国の内外で有為な人材として活躍されております。

 本校の校訓は「心身一如」と定めています。
 それは、真理を求め、情操を豊かにして、心と身体のバランスのとれた成長、発達を目指すということであります。これからの三年間の高校生活において、勉学はもとより、生徒会活動や部活動等に、若者らしく積極的に参加して、健全な心と身体を培ってほしいと切に希望するものであります。

 さて、皆さんの本校における高校生活を充実したものにするために、私が希望することを二つ述べたいと思います。

 先ず第一に、「正しい眼をもつ」ということ。
 現在さまざまな形で教育改革が推し進められていますが、その目指すところは「豊かな心をもって生きる力」の育成です。二十一世紀に入って既に五年目を迎えていますが、多様化しつつある価値観の中で、何が真実かが見えにくくなっています。
 マルチメディア時代の今日、溢れんばかりの情報が、私たちの生活の、ありとあらゆる場面で、私たちを誘惑してきます。その誘惑に惑わされることなく、正しい選択をするためには、正しい眼をもつことが必要不可欠です。
 それでは、正しい眼をもつにはどうすればよいのでしょうか。
 私は、皆さんが、学校生活の中で、あるいは家庭で、身の回りのあらゆることに、主体的、積極的に挑戦し、自分を磨くことだと思います。
 好きなことは自然に身についてくれますが、嫌いだからといって眼を背け、自分を枠にはめ込んでしまうと、正しい眼をもつことなど到底できないと思います。
 自分を磨くために、最もふさわしいのは青春時代であります。気高い理想を胸に描き、失敗を恐れず、目標に向かって果敢に挑戦することができるのは若者の特権でもあり、高校生となった今をおいて外にはないのです。

 もう一つは、「豊かな人間関係を築く」ことです。
 よく言われる不登校やいじめ、規範意識の欠如など、学校を取り巻くこれらの問題は、人間関係の未熟さが原因となっているように思います。また、自己を表現する力の不足も指摘されます。
 本校に入学した皆さんにはそのような心配は無用のことですが、皆さんは、これからの本校での生活の中で、自分を大事にすることはもちろん、お互いの人格を十分尊重し、しっかりと議論ができ、自己表現できる力を体得するとともに、他人を思いやり、他人と協力して生きる心、困難にたえる気概を育んでいってほしいと思います。

 そして、高校時代を通じて、生涯大切にできる友情を育み、豊かな高校生活となることを期待しています。

 最後に、保護者の皆様、お子さまのこれからの三年間は、まさに自立への旅であり、温かく見守ってあげていただきたいと思います。われわれ教職員も、大切なお子さまの教育に、全校一丸となって努力邁進する決意であります。

 新入生の皆さん、「初心、忘るべからず」です。今日の喜びと決意をいつまでも忘れず、健康で心豊かな、そして自立した人間を目指して、充実した高校生活を過ごすよう希望して、式辞といたします。
 
 平成十七年四月八日       石川県立金沢泉丘高等学校長    上田 政憲
 

■以下は別川PTA会長の祝辞■

新一年生の皆さん、伝統ある石川県立金沢泉丘高校への入学、おめでとうございます。PTA会長として、また、かって、この学校で学んだ先輩として、心を込めて歓迎致します。皆さんは、大きな期待を抱いて、校門をくぐられたことでしょう。その期待は、ひと様々でしょうが、充実した高校生活を送っていけるよう、PTAとして、出来るかぎりのことを支援し、見守っていきたいと考えています。

保護者の皆様、本日は、誠におめでとうございます。
皆様は、子供たちの、この晴れやかな舞台をうれしく思い、また、大人への成長を予感させるお子様を頼もしく思っていることでしょう。心よりお祝いを申し上げます。

さて、新入生の皆さん。
今日、皆さんが、校門をくぐる時に眼にした桜は、これまでに観た事もない程、鮮やかに映ったことだと思います。私も三十八年前、同じように桜を観ました。そして、毎日、友人と運動場の桜の下で弁当を広げ、これから始まる新しい高校生活、将来の夢や希望について話したものでした。その情景は、色褪せることなく、今も、鮮やかに脳裏に焼きついています。
皆さんは、どんな夢を持っているでしょうか。その夢の実現の、大切な第一歩としての高校生活が、これから始まろうとしています。当校には、それに応えることが出来る環境が、全て、揃っています。しかし、それを活かせるかどうかは、皆さん自身に掛かっています。夢をかなえることが出来るかは、皆さん次第なのです。

これからの高校生活をどのようなものにしていくか考える時、三つのことを忘れないで欲しい。まず、「心身一如」と言う、当校の校訓です。その意味は、「心と身は一つもの。どちらか一方が欠けて、他の一方だけが存在すると言うことはない」と言うことです。成績が良くない時に、運動部や文化部などの部活動をやっても面白くない。成績が上がれば、思いっきり部活動に打ち込める。「よく遊び、よく学べ」と言うことです。その校訓を刻んだ石碑は、校門を入り、右手へ少し行ったところに置かれています。

二つ目は、泉丘高校の生徒としての誇りと自覚です。当校は、旧制一中創立以来、百十一年を迎えました。卒業生は三万人を超え、石川県内はもとより、全国、世界中、政治、経済、学問、医療、あらゆる分野で各界のリーダーとして活躍しておられます。皆さんは、常に、県内トップ高校の生徒として、また、伝統を引き継ぐ後輩として、社会から、先輩から、注目されています。「流石に、いずみの生徒!」と言われるように、責任ある行動を心掛けて欲しい。

そして、三つ目は、将来を見つめる幅広い視野を、今のうちから、しっかりと養って貰いたいと言うことです。二年生になる時、文系・理系の進路決定をしますが、大概、迷ってしまい、どの教科の点数が良いかだけで決めてしまう。その際、日頃より、社会のこと、世界のことに、広く関心をもって観ていれば、自分がやりたいこと、出来ること、やるべきことが、自然と見えてくるはずです。大学受験で、将来の選択が決まってしまうことを考えるなら、早い時期から、視野を広げておくことは重要なことです。

最後に、高校生活は、たった三年間ですが、皆さんが、親の庇護から離れ、自立していく為に大変、貴重な時期です。PTAは、そんな皆さんを、学校の先生方と共に惜しみなく、支えていきたいと思っています。

本日は、誠に、おめでとうございました。

平成十七年四月八日
石川県立金沢泉丘高等学校PTA会長 別川 稔
UU 本日普通科320名、理数科40名の新入生の皆さんが入学されました。
 
 

暖かな良い日となりました。

入学許可を受ける新入生一同。

合唱部による校歌・記念歌

校訓「心身一如」の石碑

学校の桜も咲き始めました。

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