2025.04.10
令和7年度入学式 PTA会長祝辞
日時:2025年4月8日
場所:啓泉講堂
祝辞
校庭の桜の花もいよいよ満開となり、皆さんを祝福しているようです。この佳き日に金沢泉丘高校に入学された新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、本日、共に入学式をお迎えになられた保護者の皆様に心よりお祝い申し上げます。
PTAを代表して一言ご挨拶させて頂きます。
金沢泉丘高校の創立以来の校是は「心身一如」です。この「心身一如」についてお話しをして、私からの祝辞としたいと思います。「心身一如」とは、心と身体とが一体であるということです。この校是には、皆さんが心身ともに健やかに成長して欲しいという願いが込められています。そのために、高校生活を通じて、皆さんに学んで欲しいことが三つあります。一つは「世界を知る」、二つ目は「人を知る」、そして三つ目は「自分を知る」ということです。
一つ目の「世界を知る」の「世界」はグローバル社会の意味にとどまりません。自然科学、社会科学、そして人文科学など様々な世界を含みます。宇宙が始まったとされる138億年前から、宇宙は、地球は、そして人類はどのような歩みをしてきたのでしょうか。人間の知恵は現在どこまでたどり着いたのでしょうか。そしてそれは社会にどのような影響を与えているのでしょうか。高校三年間の学びを通じて、知をめぐる冒険をし、世界を理解しようとすることは、皆さんの人生を考える上での羅針盤となることでしょう。皆さんには普段の学校での学び、探求学習での学び、修学旅行での学びなど様々な学びを通じて、物事の本質を捉え、自ら課題を設定し、解決策を探ることができる、逞しい知恵を身に付けて欲しいと思います。
二つ目の「人を知る」について、金沢泉丘高校では部活動や記念祭行事などを通じて、他の生徒達と協力して、物事を作り上げていく伝統があります。多様な個性溢れる生徒達と意見を出し合い、相互理解を進め、励まし合って、一つのものを作り上げることは、皆さんの高校生活、また人生の中でも大きな喜びとなり、そしてかけがえのない友人をつくることにつながるでしょう。
三つ目の「自分を知る」について、勉学に取り組むということは、自分自身に対して問いかけを続けるということでもあります。様々な情報が瞬時に生成され、瞬時に消費される現在だからこそ、勉学を通じて、時間を超えて引き継がれる先人の知恵との対話を重ね、物事の本質を理解しようと努力することは、皆さんが自分自身と対話することでもあり、自分自身の可能性を見出すことにつながります。
これまでご両親や周りの方々から限りない愛情を注がれてきた、かけがえのない皆さん一人一人が、本校での勉学や様々な活動を通じて、自分自身の無限の可能性を見つけ出してくれることを願っています。
ここ金沢泉丘高校には、皆さんを真摯に支え、熱心にご指導いただけるすばらしい先生方がいらっしゃいます。模範となる頼れる先輩がいます。かけがえのない仲間である同級生がいます。この素晴らしいステージで、これからの高校生活の一瞬一瞬を大切に駆け抜けて下さい。私たちPTAも皆さんをしっかりとサポートいたします。
保護者の皆様、本日のお子様のご入学、誠におめでとうございます。これまで限りない愛情を注いでこられた、かけがえのないお子様が育っていく様子に頼もしく思われていることでしょう。お子様が充実した高校生活を送れるよう、これからも心身ともに支えていただくとともに、PTA活動へのご理解とご協力をお願い申し上げ、私の祝辞とさせていただきます。
本日は誠におめでとうございます。
令和7年4月8日
石川県立金沢泉丘高等学校
PTA会長 村谷 淳
村谷PTA会長より祝辞